Chapter 1 - §03 文字列・数値

 

文字列


§01でも紹介したように、 `print()`の中には変数以外に直接文字を入れることができます。
print() 文でできることを上げていきます。

 

 

・変数に代入した文字列を連結させて表示する


文字列を変数に代入して、それをつなげ合わせるとき、 , を使います。

例えば、a = 明日は, b = 晴れます 
この二つの単語を`明日は晴れます`にするために a と b の文字列を繋げるとします。
この時、

    print(a, b)

とすれば、

    明日は晴れます

と出ます。

 

・print()文でできること (+α)

空白行を作る


文字通り、空白の行を入れることができます。

    print("100")
    print("200")
    print("300")
    
    # これを実行すると
    100
    200
    300

となります。

これを、それぞれの文の間に print() をもう一つ入れることで、

    print("100")
    print()
    print("200")
    print()
    print("300")
    
    # これを実行すると
    100
    
    200
    
    300

となり、少し見やすくすることができます。

これは、100200200300 の間に print() の中身 (何もない) が挟まっているので空白の行を作ることができます。

 

 

区切り文字・文末文字を指定


本来、print()print(値a, 値b, …, sep = "", end = "") という形で使いますが、普段は sep="", end="" は使わないので省略されています。(オプションとして付けることができる、という考え方でOKです)
使い方は、

sep = "" :値a と 値b の間に入れる区切り文字 (sepはseparator の略)
end = "" :最後の値の後につける文末としての文字

です
使用例:

    a = 100
    b = 200
    c = 300
    d = 400
    
    print(a, b, c, d, sep = ",", end = ".")
    
    #実行結果
    100,200,300,400.

このように、値の間を,、文末を. で終わらせることができます。

 

 

数値


pythonでは、整数、n進数、小数、複素数を扱うことができます。
整数の扱い方は前回説明したので省略します。
なので、n進数・小数・複素数について説明します。

ちなみに、これらはすべて計算に用いることができます。

 

n進数


普段の生活の中ではあまりよく使われませんが、pcなどでの電子機器では2,8,16進数で動いています。
なのでこの3つについて説明します。

 

2進数


2進数表記は、数字の前に '0b'(b は binary) を付けます

print(0b1010) を実行すると、10 という値が出てきます。これは、1010 という2進数を10進数に直すと 10
という値になるからです。
他にも、
0b111115
0b11001100204
という結果が出ます。

 

8進数

8進数は、数字の前に '0o'(o は octal) を付けます。

0o1257687
0o152146796
という結果が出ます。

 

16進数

16進数は、数字の前に '0x'(x は hexadecimal) を付けます。
0xfff4095
0x195af103855
です。

 

小数


小数同士・小数と整数の計算ができます。
例:

    10.5 + 0.2 = 10.7
    15 - 1.55 = 13.45
    1.1 * 1000 = 1100.0
    100 * 0.2 = 20

しかし、//という演算子を使うと、小数点以下を切り捨てた数値を返します。
また、/ を使うと、割り切れる場合は、基本的に小数点第1位まで表示されます。

小数点以下を丸めるには、round() を使います。
これは四捨五入とは少し違い、小数点以下が.5の時はいちばん近い偶数に丸めます。

例えば2.5に近い整数は2または3ですが、どちらも0.5の違いなので、round(2.5) のときは偶数の2に丸めます。また、round(3.5) の時は偶数に近づけるので、4になります。

丸める桁数を指定したいときは、round(数値, 桁数) の順に並べます。

使用例:

    print(round(1.4))
    1
    
    print(round(9.584, 2))
    9.58

 

複素数


(複素数とは、虚数単位を2乗すると -1 になる数のこと)
複素数実部 + 虚部 を使って表します。
数学では、虚数単位は i を使いますが、pythonでは j を使います。

計算例:

    print(1j * 1j)
    (-1 + 0j)
    
    a = 2.6 + 0.5j
    b = 0.5 + 0.8j
    print(a + b)
    (3.1 + 1.3j)
    
    print(a * b)
    (0.9+2.33j)

また、複素数から実部、虚部をそれぞれ取り出すこともできます。

v = 3.1 + 1.3j とします
実部:(変数).real
虚部:(変数).imag

    v = 3.1 + 1.3j
    
    print(v.real)
    3.1
    
    print(v.imag)
    1.3

また、complex() を使うことで、逆に数を2つ与えて複素数を作ることもできます。
complex(実部, 虚部) のように使います。

    complex(2, 5)
    (2 + 5j)

複素数はあまり使いませんが、覚えておきましょう。


今回は以上です。

前回:Chapter 1 - §02 計算・コメント - peco2282のブログ


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